父と子と

育児日記というにはお粗末な育児雑記です

竹が怖い

もうすぐ七夕なのでいま我が家には小ぶりの竹がある。住んでいるマンションのロビーに「ご自由にお持ちください」と置かれていたからだ。Free bambooである。

 

そんな竹にまだ齢1歳にも満たぬ我が娘を近づけると大層怖がる。手足を激しくばたつかせながら竹から顔を背けるのだ。


おそらく初めて触った時に大きく揺れて自分に襲いかかってくるかのように感じてしまったせいだろう。

 

この経験がトラウマとなって娘は生涯にわたり竹を怖がるかもしれない。しかし怖いものはなんですか?と聞かれて「竹です」と答えられたら、聞いた側としては割と反応に困るというか、「…竹?」となること請け合いである。

 

 

ただ改めて考えてみると、怖いか怖くないかで言えば、竹は怖いのではないだろうか。

 

大抵の場合、竹は群生しており森のようになっている。かなりの密度で生えているので見通しも悪く、徒党を組んで侵入を阻んでいるような気がしてくる。そのような状態なので中から何が出てくるか分からない怖さがある。完全に映画『ミスト』だ。あれは怖い。つまり竹も実は怖い。

 

また竹はかなり根が強く発達するため、周りに植えられている他の植物に悪影響を与えると聞いたことがある。確かDASH村に桜を植えようとした時、近くにあった竹の根のせいでうまく育たなかったくだりがあった気がする。数多の危険生物と対峙してきたTOKIOを持ってしても制することのできない竹、怖すぎる。

 

怖がる娘に対して「竹こわくないよー」なんて声をかけていたが、娘よ君が正しかった。竹は怖い。

 

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そんなことを思いながら、昨日家に帰るとそこには楽しそうに竹と戯れる娘の姿があった。なんと早々に竹を克服したらしい。おいおい、竹は怖いだろうよ。

 

結果として俺の心にだけ「竹が怖い」という感情が残ってしまった。